11月17日は土木の日らしいです。土木の日にあわせてドデカイ土木建造物に潜入しました。
首都圏外郭放水路です。この日は曇っていてちょっと寒かったですが、朝っぱらからがんばって出発、家から2時間ほどで到着しました。
一般公開日ということで、いくらかのテントが設営され、なんとなしに盛り上がっている様子です。でも、そんなところには目もくれず調圧水槽にまっしぐらです。

まだ真新しいコンクリート製の階段を下りると、そこにはだだっ広い空間が広がります!!写真とかを見たことはあったものの、いざその場にあってみると圧巻というほかありません。とにかく大きな柱と、その空間に圧倒されました。これほどの空間を地下に作ると大きな浮力が働くそうです。たくさんの巨大な柱は厚い天井とともに浮力に対する加重になっているそうです。
写真に見てわかるように、内部はうっすら水がたまっているところもありますが、全体的には撮っても、乾いていて綺麗でした。なんか、中は泥がたまっていて、湿気が充満しているのだろう〜という僕の予想はすっかり覆されました。
調圧水槽の上部には開口部があり、そこから重機(ブルドーザー??)をクレーンでつるして入れて清掃するそうです。その開口部から土砂も搬出するのだとか・・・。
入り口(排水机上側の)反対側には第一立杭があります。今たっているところが地下20メートル程度。放水路は国道16号の直下50メートルにあるので、立杭の深さは60メートル程度あるそうです。写真で、見えているのはちょうど立杭の1/3といわれ、、、大きさの感覚が麻痺してきそうです。デカイ!

でも、ここでひとつ疑問がわきました。調圧水槽よりも立杭が深いわけです。そして、その調圧水槽の先に巨大なポンプがあるわけです。ということはポンプでくみ上げられない水は立坑下部とトンネルにずっとたまっているのかな?っと。でも、トンネルの管理とかするためには水を抜かないといけないわけで、そんなはずはなさそうです。

近くにいた係りの人(名札からすると江戸川河川事務所の人だと思う)に聞いてみると、それは洪水が収まってから第三立杭から河川に戻すとのことです。調圧水槽を見てみると、ポンプ停止位置の標識があります。水位がこの標識以下だと、庄和排水機場のポンプから江戸川に排水できないので、第三立杭から排出するのだそうです。正常時も、この水位まで排水したら、後は第三立坑から出すのだそうです。
恐れ入ります。
一般公開はここだけですが、せっかく来たので他の立杭も見に行くことにしました(笑)
第二立杭・・・16号を通らずに別の道を進んだために、通り過ぎていました。残念。

第三立杭(倉松川流入施設)・・・川に対してとても大きい気がします。こんな河川にもこれほどの施設が必要なんでしょうか。逆にかんがえると外郭放水路が出来るまでは、大雨の時は相当な水害があったのではないかと想像されます。
第三立杭施設内にはクレーンなどの機械が見えます。あとで調べてみると、トンネル内でセグメント剥離が起きたので修復の工事を行っているみたいです。とてつもない土圧と水圧によって引き起こされたみたいですが、これほどの施設は他にないので予測でいなかった破損だったようです。
首都圏外郭放水路 工事のお知らせ
第四立杭(幸松川流入施設)・・・第三立杭に比べるとこじんまりしていますね。写真を撮っている地点の背中側はもう、ふつうの民家がでした。

第五立杭(大落古利根川流入施設)・・・外郭放水路が接続する川の中で一番大きい川です。立杭は住宅地の中にあるので、16号からは直接見えません。写真中央に見られるドアが気になります。地底空間への入り口だと思われますが、、、どうでしょ。
これほどの大規模な施設なのに、地上には小さな施設しかないのでその存在はほとんど気づきません。16号を走っていてもトンネルの存在に気づい無いだけでなく、流入施設すら所詮小さな建物にしか見えません。洪水の被害を少なくするために使われるので、活躍すればするほど人々は水害の被害がなくなり、また、放水路の存在は忘れられるのかもしれませんね。
posted by hisasea at 23:58|
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